2018年3月9日金曜日

ゼミの紹介 vol.4

平成29年度の磯貝ゼミでゼミ長を務めたものです。
卒業を間近に控えている私から、簡単にではありますがこのゼミの紹介をしようと思います。

「日本語史」の研究は、古くから使われている日本語がどのように変化してきたのか、なぜ変化したのか、ということを、様々な面から探っていくものです。高校生のときまでは辞書に沿って当たり前のものとして読んでいたあの文章も日本語の変化の最中に置かれていたものだと考えると、少し不思議な感じがしませんか?文学を文学として内容に浸りながら読むのもおもしろいのですが、少し角度を変えてひとつの言語資料として見てみると、また新たな気付きや疑問が生まれてきます。

磯貝ゼミの魅力のひとつは、この「新たな気付きや疑問」がどれだけ小さなものであっても、先生や周りのゼミ生が受け入れて一緒に考えてくれることです。例えば、ゼミでは『東山往来』という資料を古辞書などに基づいて読み解いていきますが、この作業は面白い反面難しいものでもあります。自分が発表するときも他の人の発表を聞くときも、頭のなかは大小様々な「?」でいっぱい…。この「?」を封印してしまわずに発信していける雰囲気が磯貝ゼミにはあります。たとえ上手く言葉に出来なくても「とりあえず言っちゃえ!」ということをしやすいのは、とてもありがたいなあと思います。

そしてこの雰囲気作りに恐らく大きく関わっているのが、ゼミ合宿や芋煮会、映画ゼミなどといった課外活動でしょう。ゼミ生同士の、そして先生との距離が縮まるイベントがあるのも磯貝ゼミの魅力です。距離が縮まる、なんて書くとちょっと定型文というか、お決まりの文句というか、そんな感じがしてしまいますが、単純にとても楽しいです!

簡単に、のつもりが書いてみると意外と長くなってしまいました。読んでくださった方、ありがとうございます。

「日本語史、よく分からないけど面白そう」、「そういえば古文のアレ、気になるなあ」、「ゼミのイベント、楽しそう」

…などなど、ちょこっと心が動いた方、ぜひ磯貝ゼミへ。


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